熱中症対策の根拠

目次

熱中症予防について

熱中症にならないようにするのは自明の理です。ならないに越したことがないしなりたくもないです。

ですが、熱中症対策で「水分をとれ」、「冷やせ」、「休め」、というのはできていますが、それらに必要な道具、物がどれくらい必要でなぜ必要かについて書かれたものは少ないです。

また、用意するにもいちいち必要なものをリストアップをして、用意するのも一苦労です。もちろん、屋外活動で慣れている人ならば頭の中で何が必要かが瞬時にわかるでしょう。

しかし、大抵の人は何が必要なのかが一瞬でわかることはありません。どれだけ優秀な人でも瞬時に知らないことに対して選択肢を上げるのは無理です。

熱中症対策をするにも、どのような状況で、何を、どれだけの量を用意するかが分かっていないければ対策ができません。逆をいえば、何がどれだけ必要なのかさえ分かれば対策はしやすくなります。

そのために、熱中症対策に必要なものをリストアップして、どうして必要なのかを説明していきます。

前提条件

前提条件、つまり必要なものをなぜ必要かを説明するために条件を設定します。

  1. 日差しのある屋外活動を行う
  2. 一定時間の間、厚着をしなければいけない状況の場合がある
  3. 涼しいところに戻ることができる。(一定の距離があるとする)

以上の条件は、屋外コスプレの条件を参考にしています。

涼しいところに戻ってこれる場合は、1時間置きに戻ってこれるとします。

必要な物の一覧

  • 塩分チャージタブレット : 1つ
  • ペットボトル(500ml) : 4本
  • 冷凍されたペットボトル(500ml): 2本
  • タオル小 : 2本
  • 梅昆布 : 1つ

以上のものは、コンビニで買えるものを選んでいます。

理由は、屋外のコスプレ会場もそうなのですが、他の屋外イベントがある場合でもほとんど必ずあるのがコンビニだからです。

保冷用の梱包材も入れようとは思いましたが、100均に行っても売っていませんでした。

私が行った100均でたまたまなかっただけだったかも知れませんが、100均は商品にばらつきがあって用意をしたくてもできない場合があります。

コンビニの場合は、コンビニであるものはデパートでも売っている可能性が高いです。手に入れやすいのであれば、事前の用意も簡単に済ますことができます。

こういう予防策をやる場合は、なるべく手に入れやすい商品を選ぶ必要があります。

防災グッツがそうなのですが、いくら予防、防災を意識しようとしても用意しづらければ対策を実行できないです。

ですので、上記の一覧はコンビニで置いてあるもので揃えています。

必要な理由

塩分チャージタブレット

大塚製薬のサイトによると、大量に汗をかいてナトリウムが失われたとき、水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まり、これ以上ナトリウム濃度を下げないために水を飲む気持ちがなくなります。\~\~中略\~\~ 汗をかく前の体液の量を回復できなくなり、運動能力が低下し、体温が上昇して、熱中症の原因となります。と書かれています。

大量に汗をかいてナトリウムがなくなると、いくら水分をとっても体液が増えないので熱中症になりやすくなる、と要約することができます。

これのサイトを読むと、熱中症は単に水分がなくなって起こるのではなく、体を循環する体液がなくなって起こると書かれています。塩分を取ると取った水分が体液に変わりやすくなります。つまり、体に水分を貯めやすくします。

私の体験なのですが、長時間歩いていてペットボトルのお茶を1リットル飲んでも体力が回復しませんでした。歩いた距離はだいたい5キロくらいでした。そのあとに塩分チャージタブレットを食べたらかなり楽になりました。それまで、すこし頭の痛かったり、ぼーっとすることがありましたが、タブレットを飲んでから体がかなり楽になりました。

ペットボトル(500ml): 4本

4本である理由は、コープ共済の指標を参考にしています。成人男性ですと、2.5リットルが目安になっています。成人女性だと2リットルが目安になっています。

凍ったペットボトルを加えると3リットルになるので、持ち運べる量を考えて4本となっています。

冷凍されたペットボトル(500ml), タオル小

冷凍されたペットボトルは、他の飲料の保冷剤兼飲料水として使います。また、タオルを巻いて体の冷却にも使います。

外に出ると、暑いので冷えたペットボトルもだんだん常温に変わっていきます。飲料の温度上昇を防ぐためにも凍ったペットボトルは保冷剤となります。

タオルは冷凍されてペットボトルの周りに巻いて結露を防ぐのと、体を冷やすときに使います。バックに入れても濡れにくいように工夫ができます。

冷やす場合は、首の回り、脇の下、足の付け根を重点的に冷やします。冷やす理由は重要な血管が通っていて、そこを冷やすことで全身を効率よく冷やすことができます。

また、熱中症にかかってしまった場合の応急処置にも冷えた物は役に立つので持っておけば、対処がしやすいです。

プラスα食品

梅昆布

しょっぱいのと酸っぱいのを一緒に取りたいのならばおすすめです。

これはフォローしている人の受け売りなのですが、ダイビングのときによく持ち歩いてよく食べるそうです。

梅昆布自体がしょっぱいのでナトリウムを取るのはもちろん、疲れをとるクエン酸が梅に入っているので疲れを取りやすくなります。

何らかのスポーツのあとに栄養補給として食べるのはおすすめだと思います。

私が初めて食べたとき匂いが独特だな、と思いました。食べたらしょっぱくてつまみに合いそうな美味しさになっていますが、好き嫌いがある人、匂いに敏感な人には好みが分かれるはずです。

日陰で食べる分にはしょっぱさとすっぱさを取れるので、運動後や何らかの屋外作業後には体にしみやすいと思います。

私も15キロ歩いた夜に試しに3切れくらい食べてみたら、朝にどっと押し寄せてくる疲れとかはあまりなかったですね。

ただし、この試しはあくまで主観なので必ず個人差があります。また、必要な物で紹介していたサイトのように複数のサイトで梅昆布の効果についての同様の参考資料なかったため、正しく『疲れが取れやすくなる』ということはここでは断言できません。

合計料金

合計金額は1800円です。フェイスタオルを抜けば1180円になります。

熱中症で搬送、処置をすると12000円となるようです。予防に必要なリストの9倍くらいの値段になります。

1回なるのを防げるのならば、1800円は安いはずです。ですので、とりあえずこれだけの物資を取り揃えて、こまめに水分補給、塩分補給を取ることができれば夏の屋外の作業の安全性も上がるはずです。

毎年熱中症で亡くなる方もいらっしゃいますので、これで予防をして楽しくレジャーを満喫できます。

下にチェックリストと値段表があります。チェックリストはPDFになっているので印刷をして指差し確認を行うこともできます。

PC、タブレットのほうがいいという方でも値段表にチェック項目があるので活用ができます。

チェックリストと値段表

チェックリスト: https://drive.google.com/file/d/1vldogxje5bDpaM8lFdr2FdcCt6rtFQTo/view?usp=sharing

値段表: https://docs.google.com/spreadsheets/d/1_89I0pcd8u8rdQydPdsj8rWTumx4l4ODvBwMuURq4Ss/edit?usp=sharing

謝辞

メルみさん(@meruchzu)、真摯に質問に答えてくださりありがとうございます!

おかげで、初めて梅昆布を食べましたし、スポーツで必要な食品について学べることができました。

メルみさんはコスプレイヤーで、現在主にシンボリルドルフのコスプレをしている方です。すこしツイッターでお話させて頂いたのですが、お話の内容からかなり人体についての詳しい方だとお見受けします。とても面白く、とてもかっこいい方です!

このように、きちんと理路整然として鍛えている方はそうそういないと思います。見えない奥深いところで鍛えを止めない方はすっごいかっこいいと思います!

ぜひとも、ツイッターを覗いて見ください!

参考資料

ナトリウムについての参考資料

ふじっこ: https://www.fujicco.co.jp/shiokonbu/fujicco/umamineral/heatstroke.html

大塚製薬: https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/heat-disorders/replenish/

水分量の参考資料

コープ共済: https://coopkyosai.coop/life/health/kenkou_130522_01.html

新関西衣料サービス株式会社: https://www.shinkansai.co.jp/news/1142

厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586571.pdf

体の冷やし方の参考資料

厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000212502_00001.html

アイチケット: https://park-sc.paa.jp/park2/dc/014/chapter2-02/

梅昆布の効果

梅昆布の効果: https://ocha-tea.jp/umekobutya/

倒れたときの応急処置

https://hirospo.com/pickup/4868.html

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